忌憚・忌み憚ること

忌憚(きたん)
[名](スル)

1 いみはばかること。きらいいやがること。

「友達から―され軽蔑されるような人間」〈谷崎・異端者の悲しみ〉

2 遠慮すること。多く、否定の語を伴って用いられる。「どうぞ忌憚のないご意見を」

忌憚(きたん)の意味 - goo国語辞書

忌(み)/斎(いみ)
《動詞「い(忌)む」の連用形から》

1 (斎)心身を清浄に保ち、けがれを避けて慎むこと。

2 (忌み)死・不浄など、はばかりのあること。

3 (忌み)人の死後、近親者が、しばらくの間家に慎みこもること。喪。喪中。忌 (き) 。「―が明ける」

4 (忌み)陰陽道 (おんようどう) などで、ある方角・日取りなどをはばかって避けること。物忌み。かたたがえ。

「―もたがへがてら、しばしほかにと思ひて」〈かげろふ・中〉

5 他の語の上に付いて複合語をつくり、汚れを清めた、神聖な、の意を表す。「―火」「―殿 (どの) 」

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憚る(はばかる)
[動ラ五(四)]

1 差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。「世間体を―・る」「他聞を―・る」「だれにも―・らず自由に生きる」

2 幅をきかす。増長する。いばる。「憎まれっ子世に―・る」

3 いっぱいに広がる。はびこる。

「一間 (ひとま) に―・るほどの物の面 (おもて) 出で来てのぞき奉る」〈平家・五〉

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